日蓮大聖人から、御書をいただいた人で、名前が分かっているのは、百人にも満たない数にすぎません。それ以外にも、大聖人からいただいた御本尊が残っている人もいます。
御書をいただいた門下は、相当の数にのぼったと推察されます。

現在、日蓮大聖人の御真筆が残っていたり、内容が伝わっているもののほかに、五老僧たちのためや、災害などによって失われた多くの御書があったと考えられます。
それでもなお、現在のように数多くの御書が残っているのは、奇跡的とさえいえます。
それも、日興上人の、大聖人が教え残された末法の正法を守り伝えようとされた、強い一念によるといえます。

なお、日蓮大聖人の御真筆は、御書198編、図録23編、断簡(御書の一部分が残っているもの)346編が現存しています。
また、現存する大聖人の御真筆には仮名が付けられていますが、その多くは日興上人の筆によるものでした。

日興上人は、「当門流に於ては御書を心肝に染めよ」と、門下に厳しく遺誡(ゆいかい)されています。(日興遺誡置文、御書1618ページ)御書根本こそが、日蓮大聖人の仏法を正しく実践する基本であることを、厳しく教え残されています。

池田先生は、「大聖人が著されたものを、『御書』と呼んで尊ばれたのは日興上人である。自ら御書を講義されるとともに、後世のために収集され、多くの写本も残された。御書を尊び、御書を根本にするのが、日興上人門下の基本中の基本である。魂である」と言われています。

また、「仏法の根本の師匠は日蓮大聖人であられる。ゆえに、どこまでも御書を深く拝さねばならない。教学を徹底して深めていくことである」とも言われています。

創価学会は、どこまでも御書を根本にして、日蓮大聖人の御聖訓の通りの実戦を貫いてきたのです。

カナダ3